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Ephemeral Symphony in Flux

Saeko Ehara

本作品は、特定の日に取得した天気データを活用し、そのデータをAIの描画プロセスに影響させることで生まれる、予測不可能なビジュアルを探求した実験的な作品です。具体的には、2024年11月17日に記録された東京、シドニー、デン・ハーグの天気情報をAPIを通じて取得し、その情報をランダムネスの値として使用しています。生成された風景は、静止画ではなく動的な動画として出力され、都市の上空に広がる気象の変化や気配を可視化する表現として展開されます。 本プロジェクトでは、AIを単なるツールとしてではなく、共創のパートナーとして位置づけています。アーティストの役割は、AIが動画生成を行うためのシステムを構築し、アウトプットに最小限の加工を施すことで、その創造性を引き出すことにあります。このアプローチにより、天気という日常的かつ絶えず変化する要素が、AIの創造性にどのような影響を与えるのかを検証しています。 また、天候という自然の力と、デジタル技術が生み出す人工的な美の融合を通じて、データとAIの新しい協奏の可能性を模索しています。天気の変動がもたらす偶然性を取り入れることで、AIによる創造が単なる計算結果を超えた、予測不可能で一度きりの芸術表現へと昇華されることを目指しています。本作は展示空間において、鑑賞者が空と都市、自然とデータの関係性を静かに見つめ直す体験を促します。データのパーソナライゼーションとAIの創造的な潜在力を探求しながら、人間と機械の共創の未来を問いかける作品です。

Artist
Saeko Ehara
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