SCREENS ARTby NEORT

Resonance

nzm sd

本作品は、「天気」と「心情」が互いに影響し合いながら立ち現れる関係性を、映像表現として捉え直す試みである。 天気は単なる外的な環境ではなく、私たちの感情や記憶、身体感覚に静かに作用する存在である。同時に、私たちの心の状態によって、同じ空模様や光景がまったく異なって感じられることもある。本作では、そうした天気と心情の相互作用に着目し、それを詩的な現象として可視化することを目指した。 雪の粒子が舞う動きや、揺らぎを伴いながら差し込む光、時間とともに歪み変化する空の色彩は、特定の情景を再現するためのものではない。むしろ、感情が揺れ動くときの曖昧さや、言葉になる前の感覚に近い状態を表現している。 映像は一定のリズムで変化し続けるが、明確な始まりや終わり、物語性は持たない。鑑賞者は映像の中に自身の記憶や感情を重ね合わせることで、その瞬間ごとに異なる「天気」を感じ取ることになる。 デジタル技術を用いながらも、本作が目指したのは現象の再現ではなく、天気と心情が交差する一瞬の感覚をすくい取ることである。

作家
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